猫のガン
前回帰ってこない猫を心配して終わってたけどその日の明け方に外から声が聞こえて慌てて迎えに行きました
全然食べてくれず水ばかり飲む様子を見て覚悟は決めたもののだからといってこのままただ見守るのも辛くてかかりつけのお医者さんに火曜日受診
何故ならそこは日曜月曜休みだから。
もっと近くにそれこそゆきの避妊と別の病気な時入院した動物病院があるけどそこのお医者さんは怖いし強引だしやたら入院しさせるしゆきには向かないとわかっている
私はそのお医者さん嫌いではないんだけどGoogleマップの口コミでバチバチにやり合ってるのをみてさすがにげんなりしてしまった
火曜日あいてたのは午後17時でもう少し暗くなりかけてる中ゆきとでかけた
先生はいつも通り優しくてどこまで検査するかそれがどれくらいの料金になるか丁寧に説明してくれた
結局、血液検査にエコーにレントゲン、脱水症状を改善する点滴をお願いしていったんゆきを預けて連絡を待つことにした
もう夕飯の支度はすんでいるから家に帰るのも落ち着かなくて近くの有名な神社に向かった
桜が満開でそこだけ光ってる中暗がりをとぼとぼお参りに向かった
ゆきがどうかなるべく苦しまないでいけますようにと願ってしまった
もう助けてとはとても願えなかった
それが不可能なのは検査をしなくたって解ってた
17年も一緒にいてこんなにギリギリまで隠し仰せたゆきは本当にすごい猫だと思う
足を引き摺るようにして車に戻る
連絡が来たのは7時位だった
結果は癌
全身に転移しているとの事
特に酷いのは脾臓で血便は消化器全体が悪いせい
貧血も酷い
あと後ろ足も変形してておそらく痛いと思う
高齢なので積極的な治療はできないからとにかく少しでも快適に過ごせるようにサポートしていくしかない
わかりましたと答えてカードでお会計を済ませる
高いといえば確かに高額だけど予想よりは低い金額
木曜日の今日
ゆきは生きててくれている
生きててくれるだけでホントに嬉しい
耳から自壊が始まって独特の匂いがするけどそれでもまだ可愛いって思える
病院から戻り今日までどんどん食欲は減ってお水ばかり飲むようになった
あれやこれや用意して指で口元に運んでようやく三口ほど舐めるだけ
でも食欲がないわけじゃなくて食べるとお腹が痛むのがわかっているのかもしれない
お皿を眺めて散々考え込み結局食べないのをみてると逆に残酷なことをしてしまっているのかもと思う
それでもお腹すいた時食べたい時に何も無いのはもっと辛いだろうとせっせと新しい物を用意してはひと口も食べられず捨てる
さっき寝る前にいつもようにチュールみたいな液状おやつを指にとってさしだすとここ数日にはない勢いで食べてくれた
後でまた苦しむのかもしれないと思うと辛いのにやっぱり食べてくれると嬉しい
食べるって生きることそのものなんだな
気になって猫のガンで検索しては凄惨な看護の様子に落ち込み
小さな物音にも飛び起きてしまう
辛いけどでもまだ終わりにならないことが嬉しい
介護って多分長引くほどそして愛情が深いほど辛い
いまはまだまだ
朝起きて
仕事から帰ってきて
夜部屋に戻って
そのたびに、ゆきが生きてるそれだけで嬉しい