ペットの葬儀屋さんのこと
結局全然実感がないまま慌ただしく午前中がすぎて泣いたりせずに落ち着いて行動してるしちゃんとお腹もすく自分に案外冷たいやつだなと私自身が思ってます
ただ部屋のドアを開けながら「ゆきーただいまー」と呼びかけたりお風呂上がって水とご飯を準備して寝室へ行き「おまたせー」と呼びかけたり最近は足元で寝ていたゆきを無意識に蹴らないようにしていたりそういったことをしなくていいんだと気づくたびに胸がチクチク痛みます
現実を直視するのはとても怖くてゆきがいないことをちゃんと認識してしまうのが怖くてわざとフタをしています
そういうことができるようになっていました
この問題は少し置いといて
今日来ていただいたペット葬儀屋さんがとてもとても素晴らしかったのと
ペット葬儀ってどんなものなのか書いておこうと思います
忘れたくないしこの葬儀屋さんのことを知ってもらいたい
それにウェブにもちゃんと事細かに説明はあるけれど実際の利用者からの感想は参考になると思うので
2つ前の記事にも書きましたがイシデ電先生の「ポッケの旅支度」を読んで以前から多少ゆきが亡くなったあとのことを考えていました
サイトや口コミなどを読み自分の中でどこまでしたいのかと現実的に用意出来る金額などをハッキリとではありませんが決めてありました
絶対に譲れないのは個別の火葬と骨を貰うこと
特に必要ないのは読経や埋葬などの儀式
どこの葬儀屋さんも火葬のお代は体重別にわけられていてそれプラス係の方に全てお任せするのか骨を飼い主が納めさせてもらうのかで少し値段が違いました
それに追加でお坊さんの読経とか骨を粉にしてもらって土にかえりやすく加工してもらうとかのオプションが様々ありました
火葬はメモリアルホールのような所へお願いする(同行したり託したり)のと家に火葬はできる装置を備えた車で来てくれて庭や公園などで行うのとがありました
トラブルや悪徳業者の例も読みました
前述の「ポッケの旅支度」にも作者さんの大事な猫をぞんざいに扱った話があり胸が締め付けられような気持ちになりました
本当に辛かったと思います
でもこれを読んだおかげて縁起が悪いとか言ってる場合じゃないって思えたので感謝しかありません
華美な式はいらない
無宗教だから儀式もいらない
でもゆきをぞんざいに扱われたり知らないところですり替えられて知らない猫の骨になってたり(実際のあったらしい)そんなのは絶対嫌だ
なので家に来ていただけるところ一択となりました
ゆきが亡くなって30分ほど泣きわめきながら本当に死んでしまっているのか何度も確かめて
更に泣き止んでからもしつこく実は生きているのではとまだ温かい体を撫で回し家族にLINEして泣きすぎてぼんやりした頭で火葬の手配とそのスケジュールによって仕事を休まないとと考えてました
大人って本当に大変です
ただ泣いて過ごしてる訳にはいかないのだから
もう一度スマホで以前みたペット葬儀屋さんのサイトを数件見直して思い切ってかけてみたら電話に出て貰えず
もう夜だし仕方ないと今度は全国のペット葬儀屋さんと提携して案内してくれてる所に電話しました
最初にかけたところの名前もあったので紹介してもらえるかもと思ったのです
電話はつながりお悔やみをいわれてちょっと言葉に詰まったものの住所や連絡先を答えて折り返しの電話を待ったもののやはりそうすぐに返事が来るはずもなく
とりあえずご飯と葬儀代を下ろしに行こうと家族に運転してもらってコンビニへ 夕飯を選んでる時に着信があり出てみると最初にかけたところでした
明日でも大丈夫とのことにホッとしました
時間はなんと朝7時からなら特別料金がかからないとのこと
そんなに早くからと驚きました
9時からお願いしました
下にひく木綿のタオルと一緒にいれたい餌や手紙それと遺影を選んでおいてくださいと言われて驚きました
データのままで大丈夫とのこと
ちなみにこの写真にしました
可愛いし賢いゆきらしい写真です
その後、紹介で別のペット葬儀屋さんからも連絡がありましたが他の葬儀屋さんにしましたとお話ししました
連絡が遅くなって申し訳ないと謝られてしまいました
でも正直先に連絡してくれてほうにお願いしたでしょうからこの結果で本当によかったです
私がお願いしたのは
虹の橋という名前の葬儀屋さんでした
手作り感あふれるHPと低料金で逆にちょっとあやしいんじゃないかとも思ってました
でも割と近くの住所(車なら15分くらい)だったこととサイトにのっていた手書きの口コミがよかったことブログから良い人感が溢れてたことなどが決め手になりました
先に言わせて頂くと静岡県西部の人(もっと広い範囲も出張してるみたいですが)でペット葬儀屋さんに迷ってるなら絶対にオススメです
さてその後
仕事先に電話してお休みを貰い自分が発した猫が死んだのでって言葉にまた泣き
グズグズしながらもご飯食べてお風呂に入りゆきと一緒に寝室で最後の時間を過ごしました
ゆきは本当に眠ってるようにしか見えなくて可愛い顔を何度も撫でてウトウトしてを繰り返しあっという間に朝になってました
時計は見ていませんでしたがタオルなど用意してるうちに葬儀屋さんが到着
若猫たちが外に出たがるので玄関の外でお話し
風が強くて寒いのに申し訳なかったです
そこから支度のため30分くらい?待ちました
最初に電源の場所を教え遺影の写真を渡したらもう何もやることは無いので私はゆきを撫で回してました
支度が終わったとのことだったのでゆきと一緒に外へ
ゆきは庭が大好きだったからやっぱりここで良かったなとしみじみ思いました
タオルをひいたうえにゆきをのせお花まで用意してくださっていたのでそれをゆきの周りに飾りました
ちゃんと遺影があってお線香まで
なんにも気の回らない私には本当に有難かったです
ずっと食べられなかったカリカリも一緒に入れてもらって
ゆきは荼毘にふされました
車から煙が出たりすることも無くどういった仕組みなのか私にはさっぱりでしたけど車に会社名などもなく一見ただの白い車で近所の人も全く気づかなかったと思います
1時間半くらい後に呼ばれて行くと目の前で扉を開けて骨になったゆきをみせてくれました
少し胸が騒いだけど安心のほうが大きかったような気がします
ここにあるのは間違いなくゆきの骨
以前読んだいろんな猫と焼かれてなんだかわからなくされたみたいな記事がよっぽどトラウマになってたのかもしれません
すぐに骨壷にいれるのかな?と思ったらお支度があるのでお待ち下さいとの事
30分も待たずにまた呼ばれていくとなんとゆきの骨が綺麗にしてもらって美しく並べられてました
これにはホントにビックリしました
さっきまでの灰まみれの骨も素人から見ればきれいに焼いて貰ったなーという感じでしたが灰を落としてもらった骨たちはとても丁寧に扱われて大切にされてるのがわかってこんな時なのに嬉しくなるほどでした
更になにかロケットみたいな小さなカプセルに好きなお骨をいれてくださるとの事で1番特徴的な牙をいれてもらいました
並べた骨がどの部位かも説明してくれました
お魚の骨みたいに細くて小さな骨達があのゆきの中にあったなんて嘘みたいで奇跡みたいで愛おしかったです
その後も人間と同様に骨壷に納めて可愛らしい袋に入れもらいました
最初から最後までずっと丁寧に優しくゆきを扱ってくれたことが本当に嬉しかった
感謝しかないです
さてお値段の話になります
こちらの葬儀屋さんは火葬自体にオプションがありません
遺体を渡して骨壷に納めるまでをお任せするのと骨壷に納めるのは依頼者も参加出来るものの2つのプランが体重別の値段にわけられています
ゆきの場合体重は2キロ未満1キロ以上の下から2番目の料金で18000円でした
これが全部お任せだともう少し安くなります
説明してもらったり慣れない事をサポートしたりで手間も時間も全然違うので当然ですね
この料金でこんなに親切にしかも骨壷やら袋やらカプセルやらも込なので破格といっていいのではないでしょうか
シンプルでしかも安心で望んでいた通りの火葬でした
ペット葬儀の話なんてペットを飼ってるもの同士でもなかなかできるものじゃないですよね
今生きている子がいるのに死んだ後の話なんてあまりにも失礼ですから
でもだからこそ今日体験したことを書くことで誰かの助けになればいいなと強く思います
たった一度の最後の1日をさらに辛いものにしないためにちらっとでも地元の葬儀屋さんのサイトを眺めて見て欲しいです
まだまだまだ考えたくもないけど若猫たちのときも虹の橋さんにお願いしようと思います
さて、明日は、仕事だ
寝なくちゃね
おやすみ、ゆき