猫と萌えがあればいい?

いい加減おばさんに片足つっこんでる私の萌えと猫と日常。ゲームもアニメも大好き。アイドルマスターは765も876も346も315もみんなまとめて大好き。あとは刀剣乱舞その他もろもろ。真っ白な愛猫が現実を支えてる毎日。

あの日を忘れない為に。

ゆきがいなくなっても日々はすぎていくし毎日泣いて暮らす訳にもいかない

仕事には行くし行けば笑顔で過ごすしお腹も空くし割とちゃんと食べる

ふとした時に涙は零れるけども仕方ない

 

ただあの日の記憶も凄い勢いで遠くなっていくからちゃんと書き留めておこうと思う

ゆきが亡くなる少し前のこととその時のこと

 

 

ゆきが私が寝る前にお皿にいれておくご飯を食べられなくなってしまったのが多分始まりでした

それまでは寝る前に置いたご飯は朝までに綺麗になくなっていて私が起きるとすぐゆきはご飯の催促をしてきていたのです

新しいご飯を入れて仕事に行ってくるから待っててねと告げるのが毎朝の私たちのルーティンだったのです

 

それが朝になってもお皿は空にならず

仕事から帰宅してホイップクリームやチュールなどのおやつを少量食べるだけ…それでもお水はしっかり飲んでいて声も出て足取りもしっかりしていました

 

けれど栄養を取らなければ衰えていくのは当たり前です

足元が覚束なくなってきたのが亡くなる2日前

1番悩んだのがこの日でした

病院に連れていくべきか

連れていけばまた春の時のように元気になってくれのではないか

 

ゆきはどう思っているんだろうか

 

私は…ほんとのこといえばまた病院に連れて行ってしまいたい

それが自分の安心に繋がるから

精一杯やれるだけやったと思えばあきらめがつくから

 

でもゆきはそれを望んでいるんだろうか

 

本来なら春の発病のときゆきは1人で死に場所を探したかったはずでそれを無理に病院に連れて行って家に閉じ込めたのは私のエゴでわがままで

 

外が大好きで雨の日も寒くて凍える日も欠かさず外を見回りしてたゆきにはこの8ヶ月は退屈でもしかしたら私の事怒っていたのかもしれない

一緒にいたくてどうしても今はヤダって引き止めて少しだけ留まってくれたことに感謝して後はゆきに任せるべきなのではないか

悩んでる間にも1日はすぎてなくなる前日

 

ゆきはもう立ち上がるのもやっとで初めてトイレに辿り着けずとても悲しそうに見えました

気にしなくてもいいのにでも賢いゆきのプライドはそれを許せなかったのでしょう

その後もトイレには何度も行こうとしていました

水を飲むにも立っていられず口元にお皿を運ぶとそれでもゴクゴクと飲んでくれてまだ大丈夫なんじゃないかとおもったりもしました

チュールやご飯をすすめなくなったのも前日からでした

食べたいのに食べられないのにいい匂いだけかがされるのは辛すぎると思ったからです

 

もうダメかもとわかっているのにまだ全然先にゆきが生きてることを考えてゆきの汚れた手を洗ってドライヤーをかけるなどという元気な時なら絶対できないことをしてしまってりしてゆきもビックリしてただろうし今振り返ると当時の自分の心境のめとゃくちゃさがわかります

 

そして12月6日

家人にもできるだけこまめに水をあげて下さいと頼んで仕事へ

 

接客業なので笑顔をキープしなければいけないのですが同僚に「何かあった?」と聞かれるほど顔にでてしまっていたようです

 

そうでなくても非常に忙しい日なのにキャンペーンがいくつも重なっていたので朝からハチャメチャに忙しく何も考える暇もなかったのがかえって良かった気がします

 

幸い16時に終わる日だったのですがまだまだお客様が殺到してるのを申し訳なく思いながら急いで帰宅

 

ほんとにこの時残業なんかしなくてよかった

一生後悔することになったでしょう

 

4時半には家に帰りそこからはゆきとずっと一緒にいました

とはいえやれることはほとんどなくて時々水をあげてみたり(飲まなかった)体の向きを変えてみたりあとは話しかけたり撫でたり耳を当てて鼓動を聞いたりしていました

ゆきは時々手を動かしてどこかに行きたそうな仕草をしていました

トイレなのか1人になりたかったのか…

意識も飛び飛びになっている様子でした

この時に前の記事に書いたポッケの旅支度を買って電子書籍で読みました

私がこの後もそこそこ落ち着いて行動できてはそのおかげです

 

そんな時間がまだまだ続くような気がしていました

 

猫は死ぬ前に大きな声を出したり痙攣したりすると聞きましたがゆきはそんなこともなかったです

ただ横になったままゆっくりと手足を交互に動かしてどこかに歩いていくような動きが30秒くらいあってとてもいんしょうてきでした

足はいたくてほとんど動かせない様子だったのにその時は本当にどこかへ散歩に行くように手足を動かしていました

それも暫くするとおさまり

今夜は徹夜かなとふとゆきをみるとお腹の動きが止まっている気がしたのです

 

ビックリしてゆきの胸に耳を当てると

さっきまで静かに聞こえていた鼓動が全く聞こえないのです

え?ゆき?うそだ…うそでしょ?

 

慌てて抱き上げると手足は力無く垂れ下がって明らかに異変を告げてました

 

それでも認めたくなくて泣きながら何度も呼びかけ揺さぶって心音を探し

まだ温かいということだけに縋って30分ほど泣きわめいてようやくゆきがもう生きてないことを認めました

そうしてようやく家人にLINEしてその事を告げたのです

時間は18時半頃でした

 

ゆきはとても可愛い顔でただ眠っているようにしか見えませんでした

可愛い可愛いゆき

 

家人がゆきを見ていてくれる間に考えていたのは火葬のスケジュールを決めて休みを取らなければということでした

 

春にゆきがガンを宣告されてから常に職場では「猫が死んだら休みます」と言い続けてきたので納得はしてもらえるでしょう

 

ペット葬儀社さんはやっぱり以前からここがいいなと思ってたところ(虹の橋さん)に決めて電話…しても繋がらず

仕方なく仲介業者っぽい所に連絡すると折り返しペット葬儀屋さんから連絡がくるとのこと

暫く待っても連絡が無いためその間にコンビニへ

火葬代を下ろして夕飯を調達してると電話がなって慌ててとると最初に電話した虹の橋さんからでした

明日でも大丈夫とのことで時間はなんと7時からなら通常料金とのこと

9時からにお願いして用意するものを聞き帰宅

今度は仕事場へ明日休むと電話

ここまでテキパキとできて冷静な自分に感心してたのに「猫が死んだので休みます」と口にした瞬間現実が蘇り号泣してしまいとても恥ずかしいことになってしまいました

 

このとき私がテキパキできたのはゆきをちゃんと送りたいという気持ちのせいでした

 

可愛くて美しいゆきが腐ってしまったりするのがどうしてもイヤだった

最後まで可愛い猫だったとみんなに思って欲しい

その一心でした

真っ白い猫ベットに横たわったゆきはほんとに穏やかに可愛い顔でそれが唯一の救いでした

その夜は一緒に寝室で過ごしました

目が覚めるといつでもゆきの顔がみえる位置においていつまでも眺めてました

…やっぱり生きてるのでは?と何度か鼓動を確かたりもしました

これがゆきが亡くなった日の全てです